みっくすべじたぶる
日々の徒然・同人話題。ジャンルいろいろ。
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熊の話だよ
北海道で、ヒグマの子供が一旦保護されてから再び山に放されて、結局衰弱して死んでしまったニュースで、議論になっているみたいですね。
様々な意見はあるようですが、私はこの対応をそんなに問題があるとも思いません。
まず保護されたのは生まれて数ヶ月のメスの小熊。冬眠から覚めて穴から出てきたばかりではないかとのこと。当然ながら、親が側にいることが予想されました。
散策中に熊を見つけた男性が警察に通報→追い払ったが逃げなかったので、捕獲した→親がいるのでは?と猟友会らが判断、沢沿いに放す→しかし動かない、親も現れない→札幌市で親がいないのが確定的であれば保護も検討、しかし親がいるなら返したほうがいいと判断→動物園からのアドバイスで元いた場所に再度放し、周囲を立ち入り禁止にする→衰弱死して見つかる、という流れです。
どこの判断が間違っているか?保護したところですね。はい。
子熊の側には母熊がいる確率が非常に高いので、うっかり保護したり手を出すのは非常に危険なのです。また、迷子であっても親が捜していたり、はぐれたわけではなく一時的に親が子供を隠して、餌を探しにいくなどしている場合があるのです。これは熊に限らず、いろいろな野生動物において言えることですが。
故に、この場合は迂闊に手を出さず、捕まえないのが最良の選択であった可能性が高いのです。一旦保護してしまったために、人間の臭いがついてしまい、警戒して親が寄ってこなかったのではないか、と専門家のコメントが出ています。また母熊が現れても、人間の臭いを許容せず、逆に食い殺されたりなどという事態も引き起こしかねなかったのです。(これは実際に、人間の臭いがつくと子供を食い殺してしまう動物は多いです)
最近、こういった「野生動物の子供がいた」といって、同情心や優しさから安易に保護したり捕まえたりする事例が増えています。これは上記のように、子供を隠しているだけだったり、鳥に関しては巣立ちの準備段階だったりする事があり、逆に親から子供を引き離してしまう事態になってしまうため、迂闊に野生動物を保護しないように注意が呼びかけられています。
小さい可愛い熊が衰弱死、などと聞くと、何で助けなかったと怒る方もいらっしゃいますが、そもそも人間が見つけなかったらどうなっていたでしょう?結局は衰弱死したか、母熊が迎えにきたかのどちらかです。自然の状態であればそうなのです。この子熊に限らず、自然淘汰で死んでいく熊はたくさんいるはずですね。何が違うのか?人間が見つけたかどうかです。
厳しいようですが、野生動物には安易に手を出すものではない、と私は思っています。野生動物同士であれば、お互いのテリトリーを犯さない距離の取り方など知っているものですが、人間は頭がいいはずなのにそのあたり退化してしまって、ずかずか相手のテリトリーに踏み込んで行ってしまうことがままあります。結果として、野生動物とテリトリーが隣接したり重なってしまうために問題が起きるのです。
日光でサルに与えた餌はどうなったでしょう。某所でトンビに与えた餌は?イノシシが住宅街に出没するようになった理由は?・・・安易な餌付けが最初の発端であった事実は否めません。また、一旦保護してしまった動物を野生に返すのは非常に困難で、まして赤ん坊の時点で保護してしまうと、野生での生活を知らないので返せない、という事態になったりします。宮城には、怪我した野生動物を保護して野生に返す活動をしている方がいますが、その苦労たるや大変なものがあります。
まして今回はヒグマです。熊が身近に出没する地域にいない人はピンと来ないかもしれませんが、熊はそもそも可愛いお友達じゃありません。人間に危害を加える可能性が非常に高い猛獣なのです。出没地域と重なる場所に住む人間に取っては、熊というのはマジに生死にかかわる動物なんですよ。
子熊だからいいじゃないか、という問題でもありません。母熊が側にいる確率が非常に高かったのです。冬眠から覚めたばかりの熊は確か非常に攻撃的だった気がしますが、猟友会が呼ばれたのは子熊に対応というよりは、母熊が側にいて、人的被害をだすのを懸念したためでしょう。熊が出た!→猟友会に連絡!・・・この流れは、熊が出没する地域に住んでいる人間ならごく当たり前の処置ですから。毎年何人も熊と遭遇して怪我をしたり、死んだりとニュースになるんですよ。今回、見つかったのが子熊だから別ですが、ある程度大きい熊なら駆除の対象であったでしょう。
人間と熊は重なったテリトリーでは住めません。畑や庭を荒らされたら、その時点で対策をしないと手遅れになります。特に、本州にすんでいるツキノワグマはそんなに大きくないのでアレですが(それでも毎年被害はでている)、北海道におけるヒグマは洒落になりません。大きく育てば2メートルをはるかに超えますし、世界最大の熊の被害は北海道で起きたのです。この事件でも、家の外に積んであったとうもろこしなどが食害され、足跡も多数発見されたにも関わらず対策を怠り、その結果たくさんの人が死傷することになりました。
一部では、熊に「人間は怖い動物だ」というのを教え込んでから山に追い立てる、という活動をしている団体もありますが、資質が左右する上に特殊に訓練された犬が必要だったり、全国的な活動とするにはあまり即効的な手段ではありません。もちろん、今から年月をかけて全国的な活動にしていくべきではないか、とも思いますが、現実問題として今対峙している熊を放置は出来ません。
また、熊は一旦味を占めると、執拗にそれを追いかけたり漁ったりする性質があるため、故に人間の食べ物の味を覚えさせたりしてはいけないのです。ゴミの始末などの、自業自得的な人間の所業は改める必要あり!ですが、一旦テリトリーを出てこちらに来てしまった熊は、自主的に山へ帰ることはまずないのではないでしょうか。
さて、熊(及び野生動物)に関する私的見解をずらずら書いて見ましたが、いかがでしょう。冷たい!とか言われそーだな、とは思いますけどね(爆)住んでる所の隣の山に熊がでた、とか言ってる地域に住んでる人間としては、こういう見解です。
世の中の誰もがムツゴロウにはなれません。
人間と熊は生死をかけて戦い、お互いのテリトリーを確立してきました。何時頃からか、人間のほうが一方的に勝つ様になってきましたが。彼らに敬意を払うなら、安易に手を出さない(そして彼らがうっかりテリトリーを踏み越えてこないような対策をする)こと。私はそう思うのです。
今回、熊を放した猟友会の人は、母親に会えるといいな、と子熊に話しかけたそう。決して死なせるためとか、面倒だから放置とか、そう言う考えではなかったであろう事だけは察してほしいと思います。
そして自分ひとりの力で責任持って救える命なら、救えばいいと思うんです。
様々な意見はあるようですが、私はこの対応をそんなに問題があるとも思いません。
まず保護されたのは生まれて数ヶ月のメスの小熊。冬眠から覚めて穴から出てきたばかりではないかとのこと。当然ながら、親が側にいることが予想されました。
散策中に熊を見つけた男性が警察に通報→追い払ったが逃げなかったので、捕獲した→親がいるのでは?と猟友会らが判断、沢沿いに放す→しかし動かない、親も現れない→札幌市で親がいないのが確定的であれば保護も検討、しかし親がいるなら返したほうがいいと判断→動物園からのアドバイスで元いた場所に再度放し、周囲を立ち入り禁止にする→衰弱死して見つかる、という流れです。
どこの判断が間違っているか?保護したところですね。はい。
子熊の側には母熊がいる確率が非常に高いので、うっかり保護したり手を出すのは非常に危険なのです。また、迷子であっても親が捜していたり、はぐれたわけではなく一時的に親が子供を隠して、餌を探しにいくなどしている場合があるのです。これは熊に限らず、いろいろな野生動物において言えることですが。
故に、この場合は迂闊に手を出さず、捕まえないのが最良の選択であった可能性が高いのです。一旦保護してしまったために、人間の臭いがついてしまい、警戒して親が寄ってこなかったのではないか、と専門家のコメントが出ています。また母熊が現れても、人間の臭いを許容せず、逆に食い殺されたりなどという事態も引き起こしかねなかったのです。(これは実際に、人間の臭いがつくと子供を食い殺してしまう動物は多いです)
最近、こういった「野生動物の子供がいた」といって、同情心や優しさから安易に保護したり捕まえたりする事例が増えています。これは上記のように、子供を隠しているだけだったり、鳥に関しては巣立ちの準備段階だったりする事があり、逆に親から子供を引き離してしまう事態になってしまうため、迂闊に野生動物を保護しないように注意が呼びかけられています。
小さい可愛い熊が衰弱死、などと聞くと、何で助けなかったと怒る方もいらっしゃいますが、そもそも人間が見つけなかったらどうなっていたでしょう?結局は衰弱死したか、母熊が迎えにきたかのどちらかです。自然の状態であればそうなのです。この子熊に限らず、自然淘汰で死んでいく熊はたくさんいるはずですね。何が違うのか?人間が見つけたかどうかです。
厳しいようですが、野生動物には安易に手を出すものではない、と私は思っています。野生動物同士であれば、お互いのテリトリーを犯さない距離の取り方など知っているものですが、人間は頭がいいはずなのにそのあたり退化してしまって、ずかずか相手のテリトリーに踏み込んで行ってしまうことがままあります。結果として、野生動物とテリトリーが隣接したり重なってしまうために問題が起きるのです。
日光でサルに与えた餌はどうなったでしょう。某所でトンビに与えた餌は?イノシシが住宅街に出没するようになった理由は?・・・安易な餌付けが最初の発端であった事実は否めません。また、一旦保護してしまった動物を野生に返すのは非常に困難で、まして赤ん坊の時点で保護してしまうと、野生での生活を知らないので返せない、という事態になったりします。宮城には、怪我した野生動物を保護して野生に返す活動をしている方がいますが、その苦労たるや大変なものがあります。
まして今回はヒグマです。熊が身近に出没する地域にいない人はピンと来ないかもしれませんが、熊はそもそも可愛いお友達じゃありません。人間に危害を加える可能性が非常に高い猛獣なのです。出没地域と重なる場所に住む人間に取っては、熊というのはマジに生死にかかわる動物なんですよ。
子熊だからいいじゃないか、という問題でもありません。母熊が側にいる確率が非常に高かったのです。冬眠から覚めたばかりの熊は確か非常に攻撃的だった気がしますが、猟友会が呼ばれたのは子熊に対応というよりは、母熊が側にいて、人的被害をだすのを懸念したためでしょう。熊が出た!→猟友会に連絡!・・・この流れは、熊が出没する地域に住んでいる人間ならごく当たり前の処置ですから。毎年何人も熊と遭遇して怪我をしたり、死んだりとニュースになるんですよ。今回、見つかったのが子熊だから別ですが、ある程度大きい熊なら駆除の対象であったでしょう。
人間と熊は重なったテリトリーでは住めません。畑や庭を荒らされたら、その時点で対策をしないと手遅れになります。特に、本州にすんでいるツキノワグマはそんなに大きくないのでアレですが(それでも毎年被害はでている)、北海道におけるヒグマは洒落になりません。大きく育てば2メートルをはるかに超えますし、世界最大の熊の被害は北海道で起きたのです。この事件でも、家の外に積んであったとうもろこしなどが食害され、足跡も多数発見されたにも関わらず対策を怠り、その結果たくさんの人が死傷することになりました。
一部では、熊に「人間は怖い動物だ」というのを教え込んでから山に追い立てる、という活動をしている団体もありますが、資質が左右する上に特殊に訓練された犬が必要だったり、全国的な活動とするにはあまり即効的な手段ではありません。もちろん、今から年月をかけて全国的な活動にしていくべきではないか、とも思いますが、現実問題として今対峙している熊を放置は出来ません。
また、熊は一旦味を占めると、執拗にそれを追いかけたり漁ったりする性質があるため、故に人間の食べ物の味を覚えさせたりしてはいけないのです。ゴミの始末などの、自業自得的な人間の所業は改める必要あり!ですが、一旦テリトリーを出てこちらに来てしまった熊は、自主的に山へ帰ることはまずないのではないでしょうか。
さて、熊(及び野生動物)に関する私的見解をずらずら書いて見ましたが、いかがでしょう。冷たい!とか言われそーだな、とは思いますけどね(爆)住んでる所の隣の山に熊がでた、とか言ってる地域に住んでる人間としては、こういう見解です。
世の中の誰もがムツゴロウにはなれません。
人間と熊は生死をかけて戦い、お互いのテリトリーを確立してきました。何時頃からか、人間のほうが一方的に勝つ様になってきましたが。彼らに敬意を払うなら、安易に手を出さない(そして彼らがうっかりテリトリーを踏み越えてこないような対策をする)こと。私はそう思うのです。
今回、熊を放した猟友会の人は、母親に会えるといいな、と子熊に話しかけたそう。決して死なせるためとか、面倒だから放置とか、そう言う考えではなかったであろう事だけは察してほしいと思います。
そして自分ひとりの力で責任持って救える命なら、救えばいいと思うんです。
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