みっくすべじたぶる
日々の徒然・同人話題。ジャンルいろいろ。
レビューは容赦なくネタばれます。ご注意。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ナルニアを考える
ナルニアをもう一回見てきました(爆)
今度は吹き替えで。
何かちょっとしたアレで会社が突然休みになったので、これ幸いとナイター見にいったら雨天中止で(泣)せっかく気合入れて出かけてきたのにこのまま帰るの嫌だわ・・・とか思って、ふと近くの映画館が火曜日はレディースデーなのを思い出したのです。
時間がちょっとイマイチあわなくて、字幕版は間に合いませんでした。でもまぁ、字幕はこの前一回見たからいいや、と吹き替えの方を見ることに。実は私、吹き替えはあまり好きではないんです。どーだって英語と日本語では喋る長さとかが違うので、口パクと喋る台詞を合わせるためなのか、字幕版とまるっきり台詞が違っていたりするのが理由。例を挙げると、ハリーポッター賢者の石で、杖を選ぶシーンがありますよね。アレ、字幕だと「何とかの羽と何とかの〜」って杖の材料を語るんですが、吹き替えだと「それでは、この杖はどうかね?」みたいな感じに、省略されてしまうのです。
それと、本来の役者の声が聞けないのが難点かな。やはりオリジナルの声と吹き替えた声ではイメージ違いますものね。もちろん、物凄い名訳があることもあるので(有名な所では映画タイトルは忘れましたけど、「You ain't heard nothin' yet!(あなたはまだ何も聞いていません!)」の邦訳「お楽しみはこれからだ!」とかね)侮れないんですけども、とりあえずは字幕版で見るようにしています。それで気に入ったら吹き替え版。
それで吹き替え版を見た感想ですが、思っていたよりずっといい感じで吹き替えてました。所々、あ、ここ違うなーって所はあったんですが、わかりやすく台詞を整えてあって、非常に気持ちよく見れました。子供さんはやっぱりこっちの方がいいでしょうね。
背景が所々物凄く写真っぽいとか、合成が今ひとつってところが随所にありますが(^^;;;;それはまあ・・・・見なかったことに。(笑)
帰ってきてから、原作本を読み直し。何度も読んだ本なのでさくさく読みます(爆)で、大幅に映画と違っていた部分とかを確認してました。ストーリー的に大きな遊離は確かにないんですが、原作にないシーン(氷の川で剣を使って氷で流されるシーン)もあったし、子供達の性格も少しずつ違っているなぁという印象です。映画では何かにつけて反対する立場にあり、慎重な姿勢を見せるスーザンですが、原作ではもう少し積極的。ほとんど変わってないのはルーシィかな。
そしてエドマンドの心の変遷は、原作のほうがとても丁寧です。エドマンドが、どうして兄弟達から離れていくことになったのか。一人魔女のところへ向かう時の心境が丁寧に綴られていますので、やはり映画と平行して原作を読んだ方がいいなという感じです。
映画を見たときは不自然に思わなかったんですが、エピソードが軽く前後してる部分もありますね。緊張するシーンを映画では偏らないように配置する必要があるのでしょうから、これはしょうがないかと思います。それによって物語が破綻していることはありませんし。
ただ残念だったのは、映画でサンタクロースが「戦いは醜いものだ」とルーシィに言いますが、これは実は「女が参加する戦いは醜いものだ」とスーザンに言うのです。スーザンに弓を渡し、「どうしてもやむをえないときだけにこれを使わなければいけない」と念を押しながら。「戦いに出て戦えというのではないのだから」と。そのあとでルーシィが、護身用にと渡されたナイフを受け取りながら、「でも私は戦いに加わることを怖れないと思う(映画では「勇敢に戦う」)」というわけですね。
この映画、微妙に反戦でしかも男女平等的な雰囲気が紛れ込んでいるという感じがあります。上記の台詞の改変もそうなんですが、冒頭の空襲と駅での別れのシーン、原作ではわずか数行で書かれている部分です。そして、大規模戦闘のシーンも、実は原作ではそれほどページを割いているわけではないのです。アスランはピーターに事細かに作戦を授けますが、それを実際に駆使するシーンは一切ありません。魔法的な力で石にされた味方を救いに行くほうに重点が置かれていて、物語の視点もそちらに行っており、味方が駆けつけると既に戦いは佳境に入っているところなのです。
映画の味方の軍には女性の兵士もいますが、原作にはひとことも書かれていない、というか、多分想定されていないと思われます。(前述のサンタの台詞がそれを象徴)
そしてこの話に象徴されるのは、やはりキリストなんですね。「罪なき者が罪人の罪をかぶって代わりに死んだとき、石舞台は砕け死は始まりに戻る」→人間の罪を背負って十字架に架けられ、しかる後に復活したとされるキリスト。作者がクリスチャンなのも頷けます。
そしてこの、ナルニア国物語の冊数は7冊。これもちょっと象徴的な数ですね(考えすぎかこじつけすぎでしょうがw)しかし聖書を傍らに置きつつ本を読んでいくと、いろいろ編みこまれた事に気付いて面白いかもしれません。
あと、クリスマスの贈り物に子供達がもらったアイテム。これは後々、ナルニアの別のお話で活躍することになりますし、冒頭の一本だけ森に突っ立ってた街灯、これもなんであそこにあるのかが後に判明したりします。ナルニアの物語の面白いところはこういうところで、時系列順に描かれていないために「これはこのせいだったのかーっ!」ってのがあったり、「これはアレの時のーっ!」ってのがたまたまあったりするんですね(爆)
ほら、原作とか映画の続きとか、見たくなってきませんか?(笑)
今度は吹き替えで。
何かちょっとしたアレで会社が突然休みになったので、これ幸いとナイター見にいったら雨天中止で(泣)せっかく気合入れて出かけてきたのにこのまま帰るの嫌だわ・・・とか思って、ふと近くの映画館が火曜日はレディースデーなのを思い出したのです。
時間がちょっとイマイチあわなくて、字幕版は間に合いませんでした。でもまぁ、字幕はこの前一回見たからいいや、と吹き替えの方を見ることに。実は私、吹き替えはあまり好きではないんです。どーだって英語と日本語では喋る長さとかが違うので、口パクと喋る台詞を合わせるためなのか、字幕版とまるっきり台詞が違っていたりするのが理由。例を挙げると、ハリーポッター賢者の石で、杖を選ぶシーンがありますよね。アレ、字幕だと「何とかの羽と何とかの〜」って杖の材料を語るんですが、吹き替えだと「それでは、この杖はどうかね?」みたいな感じに、省略されてしまうのです。
それと、本来の役者の声が聞けないのが難点かな。やはりオリジナルの声と吹き替えた声ではイメージ違いますものね。もちろん、物凄い名訳があることもあるので(有名な所では映画タイトルは忘れましたけど、「You ain't heard nothin' yet!(あなたはまだ何も聞いていません!)」の邦訳「お楽しみはこれからだ!」とかね)侮れないんですけども、とりあえずは字幕版で見るようにしています。それで気に入ったら吹き替え版。
それで吹き替え版を見た感想ですが、思っていたよりずっといい感じで吹き替えてました。所々、あ、ここ違うなーって所はあったんですが、わかりやすく台詞を整えてあって、非常に気持ちよく見れました。子供さんはやっぱりこっちの方がいいでしょうね。
背景が所々物凄く写真っぽいとか、合成が今ひとつってところが随所にありますが(^^;;;;それはまあ・・・・見なかったことに。(笑)
帰ってきてから、原作本を読み直し。何度も読んだ本なのでさくさく読みます(爆)で、大幅に映画と違っていた部分とかを確認してました。ストーリー的に大きな遊離は確かにないんですが、原作にないシーン(氷の川で剣を使って氷で流されるシーン)もあったし、子供達の性格も少しずつ違っているなぁという印象です。映画では何かにつけて反対する立場にあり、慎重な姿勢を見せるスーザンですが、原作ではもう少し積極的。ほとんど変わってないのはルーシィかな。
そしてエドマンドの心の変遷は、原作のほうがとても丁寧です。エドマンドが、どうして兄弟達から離れていくことになったのか。一人魔女のところへ向かう時の心境が丁寧に綴られていますので、やはり映画と平行して原作を読んだ方がいいなという感じです。
映画を見たときは不自然に思わなかったんですが、エピソードが軽く前後してる部分もありますね。緊張するシーンを映画では偏らないように配置する必要があるのでしょうから、これはしょうがないかと思います。それによって物語が破綻していることはありませんし。
ただ残念だったのは、映画でサンタクロースが「戦いは醜いものだ」とルーシィに言いますが、これは実は「女が参加する戦いは醜いものだ」とスーザンに言うのです。スーザンに弓を渡し、「どうしてもやむをえないときだけにこれを使わなければいけない」と念を押しながら。「戦いに出て戦えというのではないのだから」と。そのあとでルーシィが、護身用にと渡されたナイフを受け取りながら、「でも私は戦いに加わることを怖れないと思う(映画では「勇敢に戦う」)」というわけですね。
この映画、微妙に反戦でしかも男女平等的な雰囲気が紛れ込んでいるという感じがあります。上記の台詞の改変もそうなんですが、冒頭の空襲と駅での別れのシーン、原作ではわずか数行で書かれている部分です。そして、大規模戦闘のシーンも、実は原作ではそれほどページを割いているわけではないのです。アスランはピーターに事細かに作戦を授けますが、それを実際に駆使するシーンは一切ありません。魔法的な力で石にされた味方を救いに行くほうに重点が置かれていて、物語の視点もそちらに行っており、味方が駆けつけると既に戦いは佳境に入っているところなのです。
映画の味方の軍には女性の兵士もいますが、原作にはひとことも書かれていない、というか、多分想定されていないと思われます。(前述のサンタの台詞がそれを象徴)
そしてこの話に象徴されるのは、やはりキリストなんですね。「罪なき者が罪人の罪をかぶって代わりに死んだとき、石舞台は砕け死は始まりに戻る」→人間の罪を背負って十字架に架けられ、しかる後に復活したとされるキリスト。作者がクリスチャンなのも頷けます。
そしてこの、ナルニア国物語の冊数は7冊。これもちょっと象徴的な数ですね(考えすぎかこじつけすぎでしょうがw)しかし聖書を傍らに置きつつ本を読んでいくと、いろいろ編みこまれた事に気付いて面白いかもしれません。
あと、クリスマスの贈り物に子供達がもらったアイテム。これは後々、ナルニアの別のお話で活躍することになりますし、冒頭の一本だけ森に突っ立ってた街灯、これもなんであそこにあるのかが後に判明したりします。ナルニアの物語の面白いところはこういうところで、時系列順に描かれていないために「これはこのせいだったのかーっ!」ってのがあったり、「これはアレの時のーっ!」ってのがたまたまあったりするんですね(爆)
ほら、原作とか映画の続きとか、見たくなってきませんか?(笑)
PR
Submit Comment
[07/20 AlfredfeS]
[06/06 Kujdalap]
[10/28 千葉真弓]
[09/27 匿名]
[12/10 BlogPetのペガ]